上清液とは
上清液とは、培養液を用いて幹細胞を培養した時にできる上澄み液のことを言います。「培養上清液」や「ヒト幹細胞培養上清液」「ヒト幹細胞培養液」などと呼ばれることもあります。
上清液には、エクソソームやサイトカイン、成長因子と呼ばれる、幹細胞を活性化させるタンパク質が多く含まれています。
上清液の種類
上清液には、種類があります。上清液を生成する際に、人体のどこから採取した幹細胞を使って生成したかによって決まります。主に、歯髄由来、骨髄由来、脂肪由来、臍帯由来などがあります。
上清液の作用
上清液には次のような働きがあります。
- 損傷した組織や臓器で起こっている強い炎症を抑える、抗炎症作用。
- 損傷した組織や臓器の機能回復を促す、細胞の機能回復作用。
- 損傷した組織や臓器に幹細胞を誘導し回復を促す、体内の幹細胞誘導作用。
- 損傷した組織や臓器に酸素や栄養素が行き届くようにする、血管の再生作用と新生作用